佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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佐賀のまちなかを平舟で川下り?!


佐賀のまちなかを縦横に走るクリーク。
なかでも十間堀川は佐賀城の外堀として歴史的にも貴重な川です。この川をいかした「観光と環境をテーマに感動を与えるプロジェクト」が始まりました!


  佐賀市は、もともと水の町。平野に広がる水田に水をひき、干拓、クリークなどの水環境整備が発達していた。城下町は平野だったため、佐賀城を守る術は高い城壁ではなく「お堀」だった。勧興小学校、成章中学校付近から佐賀市大財までの約1900メートル、大溝川と合流して枝吉樋門までの1400メートル、併せて3300メートルの川を十間堀川(じゅっけんぼりがわ)と呼んだ。当初の川の幅が十間(約18メートル)だったことから十間堀川と名付けられ、今では、5メートルほどの幅に縮小されている。



みなくるSAGA 理事の本間雄治さん。

 みなくるSAGAの理事本間雄治さんは、「佐賀の水の歴史、財産を観光の観点だけでなく、環境教育の観点からも情報発信していくことが理想です。水に親しみながら、佐賀の水との関わりや水難防止の教育を行い、次代に繋いでいけたらと思っています」と長い目で歴史資産を残し、そして活かしながら”まちづくりと人づくり”を考えている。


 十間堀川界隈は、今もひっそりと時代が止まったかのような雰囲気を漂わせている。2015年4月、この川に着目して研究をしてきた水と土木のプロや近代歴史の研究者を中心に結成した研究会での調査・研究を重ねるうちに、川の機能についての新検証を得ることとなった。佐賀城下の外堀だった十間堀川は、江戸後期には水運で使われたこと、そして、川港の痕跡が唐人町土橋付近にあったことなどが新事実として浮かび上がった。十間堀川は佐賀の観光資産、環境資産として活用の道があるのでは、と2015年夏から「みなくるSAGA」を発足し、十間堀川下りのモニター運行が行われている。時が動き出したのだ。




川下り体験!!
 早速乗船させてもらった。「この舟は平舟といって、水深の浅い川に使用するもので、全長は約6メートル。昔使われていた舟の形を再現しました」と本間さん。勧興小裏の船着き場から舟が出ると、東西に走る車道と川が並行する。


 普段通る道よりも低い目線からの眺めは、大人でも心躍る。セメントで固められていない自然のままの川岸を見ていると、タイムスリップした気持ちになる。「まだまだ知らない人は多い。しかし、バッと火をつけるよりもじわじわと市民の人々に浸透していくほうがいい」という本間さんたちの壮大なビジョンがある。それは、元々は大川の若津港まで繋がっていた水運としての水路を復活させて、再び大川までつなげること。水路は一つで繋がっている。そして佐賀ん町の明るい未来へも通じている。




十間堀川下り情報
4月以降もモニター運行継続します
【勧興コース】江戸期川船 十間堀川下り
【街あるきコース】長崎街道 恵比須めぐり
予約制:予約受付の上、日時を調整
集合場所:勧興公民館
予約・問合せ:0952-40-7137
(恵比須ステーション)