佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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2017.03.31

劇団四季『ライオンキング』のシンバ役を好演した歌手、宇都宮直高さんが佐賀市プロモーション大使に就任

 2017年3月、5人目の佐賀市プロモーション大使に、佐賀市出身のテノール歌手 宇都宮直高さんが就任しました。宇都宮さんは、東京藝術大学在学中から劇団四季に入団し、人気ミュージカル『ライオンキング』のシンバ役を好演されました。その経験を活かし、ボイストレーニングルームU-musicroomの音楽講師としても活躍中の宇都宮さん。聞く人を魅了する声や深みのある感情表現はどう育まれたのでしょうか。その秘密は高校時代まで過ごした佐賀にあるといいます。


●佐賀を愛していると実感。支えて、救ってくれた佐賀に感謝

 名誉ある佐賀市プロモーション大使を任せていただいて、大変光栄です。僕が佐賀を愛していると強く認識したのは、19年前、東京の大学に進学が決まって、佐賀を発つ時のことでした。たくさんの友人や家族に見送られ、これまでの思い出が浮かんできて、涙が止まりませんでした。佐賀で育ち、音楽の道を選んで東京で頑張っていますが、そのベースは佐賀で磨かれたと思っています。この度は、ふるさと佐賀に恩返しの機会を与えてもらいました。


●男子のいない合唱部を混声合唱部に!

 中学、高校と合唱部に所属していましたが、入部した当時、男子は僕一人。部員は女子しかいなくて、僕は音楽室の片隅で練習を見ていたので、相当気味悪がられていました。そんな時、顧問の樋口先生が「男子を集めて混声合唱にしよう」と言ってくださったので、声がいいなと思った男子をスカウトし、メンバーを集めました。最終的に何人か集まって混声合唱部になり、全国大会を目標に、毎日毎日、歌が好きだという気持ちを一音一音に込めて、歌っていました。

●顧問の先生の熱い指導とメンバーの努力で全国大会に。金賞を受賞!

 練習でよく金立山に登りました。耳を澄ませば聞こえてくる風の音、木々の葉が揺れる音などを全身で受け、映画『サウンドオブミュージック』の1シーンのような練習でした。自然のなかで感性を磨くなんて、都会ではまずできないことです。練習は毎日夜遅くまで続き、とてもハードで、両親が心配するほどでした。それでも、一心に音楽と向き合い、全国大会で金賞を受賞することができました。その時の喜びは、今でも僕の原動力になっています。


●人と人のつながりが濃いところが佐賀のいいところ

 東京では人づきあいがドライだなと感じます。「他人は他人」というスタンスで、あまり人のことに立ち入らないのが基本。僕は東京という地を選んでいる以上、その環境に慣れないといけないんですけどね。人と人が密接につながっている温かさは佐賀のいいところだと思っています。

●ディープな佐賀を発信していきたいです。

 SAGAMAGAをお読みのみなさん、初めまして、宇都宮直高です。高校まで佐賀で育ちました。表現者となった今、佐賀の豊かな自然が僕の音楽を形成してくれたのだなという実感があります。大人になった今見える佐賀のよさを、自分なりの視点でお伝えしたいと思っています。


佐賀の美しい風景がプリントされた名刺をつくっていただきましたので、お会いした方々にぜひ、見てほしいです! これからよろしくお願いいたします!




 次号では、宇都宮さんの初仕事となった「佐賀弁ラジオ体操第一」の佐賀弁でのナレーションについて、ディープなお話をお聞きします。どうぞお楽しみに。

はなわ

Hanawa

優木まおみ

Yuki Maomi

吉武大地

YOSHITAKE DAICHI

中越典子

Noriko Nakagoshi

宇都宮直高

Utsunomiya Naotaka

宇都宮直高

PROFILE

宇都宮直高 Utsunomiya Naotaka

テノール歌手・舞台俳優。佐賀市出身、父親の仕事の関係で小学校時代をアメリカのカリフォルニアで過ごす。佐賀市の鍋島中学校時代に合唱部で活躍し、全国優勝を経験。致遠館高校に進学後も音楽を続け、東京藝術大学声楽科に進学し、オペラの基礎・応用を学ぶ。在学中「メリーウィドウ」でカミーユ役に抜擢され、オペラデビューを果たす。2000年に劇団四季に入団。初舞台で『ライオンキング』シンバ役を好演。現在は、歌手・俳優としてのみならず、ボイストレーニングスクール『U musicroom』を主宰し、音楽講師として活動の幅を広げている。