佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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2018.03.30

宇都宮さん、4月に「佐賀弁ラジオ体操」をしに帰佐!

 佐賀市プロモーション大使 宇都宮直高さんは、舞台俳優、テノール歌手という肩書きのほかに、ミュージックスクールの代表としての顔もお持ちです。春は巣立ちの季節でもあり、新しい生徒との出会いもあり、毎日、充実の日々を過ごされています。そんな宇都宮さんでの近況や4月のご予定などをお尋ねしてみました。


2018年1月、佐賀で予定されていたコンサートをすべて終え、ホッとした表情の宇都宮さん


――新春コンサート以来ですね。最近はいかがお過ごしでしたか?

 今年は元日に次女が生まれまして、しばらく妻は実家で静養していましたが、いまは東京に戻って来て、家族4人で暮らしています。子供が二人になると、家の中の雰囲気がガラリと変わり、前よりにぎやかになりました。長女はちょっとだけ赤ちゃん返りしましたが、今では「よしよし」と次女の頭をなでたり、可愛がってくれています。お姉ちゃんという自覚が芽生えたのでしょうね。
 スクールのほうは、4月から生徒も増えますし、今年行われるオーディションに向けて、いまいる生徒さんも意気込んでいます。合格実績が増えていくことは、在校生や新入生にとっても、「よし、自分も頑張ろう!!」と励みになると思います。
 下の子がもう少し大きくなったら、公演や県外出張の時には、一緒に連れて行きたいですね。上の子も公演に連れて行って、僕が歌っている場面を見せてきましたので、これからもそうしたいと思っています。


――もし、ご家族で佐賀に帰って来られたら、どこに連れて行きたいですか?

 今年は叶いませんでしたが、佐賀城下ひなまつりには連れて行きたいですね。二人とも女の子ですし。子供たちには自然の中で遊ばせてあげたいという気持ちがあります。子連れでも登れるような山とか、川遊びができる川で遊ばせたいです。佐賀の実家近くにある、多布施川河畔公園は遊具もあって、川遊びもできて、お弁当を持って行って遊ばせたら、喜ぶだろうなと思います。
 昨年秋、干潟シンポジウム前日に行った干潟よか公園(東与賀町)も、子どもが遊べる遊具が揃っているな、とチェックしました。干潟を見渡して、双眼鏡を覗いて、ムツゴロウを見せたいです。
 東京に住んでいると、虫に触れることがないんです。足にバッタが止まることもありません。佐賀で育った僕は子供の頃、虫が多少怖いという気持ちはありましたが、そんなにイヤではなかった記憶があります。東京の子どもは、虫をすごく嫌がるんですよ。虫を見た瞬間に悲鳴をあげる子がいっぱいいて、ヘビなんて動物園でしか見られません。

 はなわさんの歌う『佐賀県』にあった、佐賀のアリは大きいというエピソードについては、「佐賀のアリって本当に大きいのか?」、とこちらの友達に聞かれるんです(笑) 実際、大きいのもいたように思いますが、やっぱり、自然が豊かな環境のほうが子供たちにとってはいいですからね。少しでも長く佐賀に滞在できるよう、計画を立てたいです。


多布施川河畔公園の遊具は、小さい子どもにはぴったり。

多布施河畔公園では、ウォーキングをする人、お弁当を広げて花見を楽しむ人など、思い思いに過ごしている。


干潟よか公園の遊具は、大きな滑り台が設営されています。

公園を抜けると、干潟が広がっています。双眼鏡を覗くと、ムツゴロウが跳ねる姿が…。


――春は出会いと別れの季節ですが、佐賀から東京へ出て行く人たちも大勢います。東京へ行くときの心がまえはありますか?

 僕の場合は東京藝大に行くために高校卒業後、すぐに上京しました。それこそ右も左もわからずに、佐賀から東京へ飛び出していきましたが、上京して20年、東京で自分の居場所を見つけることができました。そのベースには、佐賀で育った18年間が大きく影響しています。井の中の蛙状態だった僕が、佐賀の自然の中で自由に動き回り、思いどおり活動してきたことが、東京で効果的に働いたような気がします。
これから東京に来る方たちには、「自分は佐賀(地方)出身だから……」と引け目を感じることなく、自信を持って!と言いたいですね。あまり、佐賀色をおさえようと思わない方が生きやすいです。思わず、方言が出たらどうしよう…って、気にしますよね。方言のことなど気にせずに、自分を解放してみてください。そのほうがラクですよ。

 上京した頃、東京ってビルに囲まれていて空が見えないのがすごくショックでした。佐賀の空とは全く違う閉塞感、夜は煙のようなものが薄くかかって、星空が見えません。夏場は、夜中でも昼間だと勘違いしてセミが鳴いているんです。毎日がバルーンフェスタのときの佐賀みたいに人がわんさと歩いていて、佐賀では考えられないことが東京で起きて、その度に佐賀のことを思い出していました。
ふるさとが佐賀にあるということで、僕は頑張れました。


――励まし、ありがとうございます。上京する方々に宇都宮さんの声が届けばいいなと思います。

 いえいえ。僕はいまでも3月になると、佐賀を離れた時のことを思い出すんです。
 飛行機でびゅっと行くこともできたでしょうに、ブルートレインに乗せた親の心境を、自分が親になった今、考えることがあります。ちょっとずつ九州から離れていく心境が、すごく、自分の中でドラマチックに思い出されます。あの頃の佐賀を離れた寂しさは、だいぶ消えましたけど、同じようにこれから東京に向けて準備をしている方もいらっしゃるんですね。僕の場合、「東京で一旗あげたい」と強く思うことは、結構、原動力になりました。


――残念ながら、ブルートレインはなくなってしまいましたが、その代わりに、今は佐賀空港から旅立つことができるようになりました。ところで、宇都宮さんは4月にラジオ体操のお仕事で佐賀に帰ってこられるそうですね。

 はい! そうなんです。昨年、「佐賀弁ラジオ体操」のナレーションを担当させてもらいましたが、この度、ラジオ体操90周年と、幕末維新150周年を記念して、「みんなでラジオ体操~佐賀弁de」の公開収録が、「肥前さが幕末維新博覧会」のイベントステージで実施されます。張り切って、ナレーションしますので、たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています!!



みんなでラジオ体操~佐賀弁de~公開収録
平成30年4月8日(日)
受付開始:8:00
収録開始:8:30
終了予定 9:15
会場:幕末維新記念館(市村記念体育館)西側広場 イベントステージ
※雨天の場合 佐賀県庁 県民ホール(新館1階)
問合せ・NHK佐賀放送局 0952-28-5000

はなわ

Hanawa

優木まおみ

Yuki Maomi

吉武大地

YOSHITAKE DAICHI

中越典子

Noriko Nakagoshi

宇都宮直高

Utsunomiya Naotaka

宇都宮直高

PROFILE

宇都宮直高 Utsunomiya Naotaka

テノール歌手・舞台俳優。佐賀市出身、父親の仕事の関係で小学校時代をアメリカのカリフォルニアで過ごす。佐賀市の鍋島中学校時代に合唱部で活躍し、全国優勝を経験。致遠館高校に進学後も音楽を続け、東京藝術大学声楽科に進学し、オペラの基礎・応用を学ぶ。在学中「メリーウィドウ」でカミーユ役に抜擢され、オペラデビューを果たす。2000年に劇団四季に入団。初舞台で『ライオンキング』シンバ役を好演。現在は、歌手・俳優としてのみならず、ボイストレーニングスクール『U musicroom』を主宰し、音楽講師として活動の幅を広げている。