佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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2018.02.01

新春コンサート@佐賀 晴れやかに、和装姿で

「佐賀の『維新博』、僕らも応援しています!」(2018年1月15日・佐賀県庁ロビーにて。写真左から松村湧太さん、宇都宮直高さん、宮原健一郎さん、吉武大地さん)


 1月12日、佐賀市の浪漫座で、佐賀市プロモーション大使の吉武大地さん率いる「吉武大地とハートフルな仲間達」による新春コンサートが催されました。14日の佐賀市バルーンミュージアムでのフリーライブ、15日の佐賀県庁1階ロビーでのミニコンサートとも、新春らしく、和装で登場しました。

 吉武さんにコンサートの所感と今年の抱負などをうかがいました。


――佐賀にいらっしゃるのは去年の夏以来ですね。地元のラジオにも出ておられました。

 そうですね。佐賀に来るたびに出演させてもらっているので、佐賀を話題にしながらのクロストークも慣れてきました。お昼の生放送でしたが4人で『さくら』を歌って、楽しかったです。


コンサートを前に、佐賀のコミュニティFMに4人全員で出演。アカペラで美しいハーモニーを聞かせてくれました。


――今回の佐賀での3つのコンサートでは、吉武さんたち4人のチームワークを強く感じましたが、バランスをとるのが大事なのでしょうね。

 チーム名は「吉武大地とハートフルな仲間達」ですが、今回は自分の出る部分はちょっと押さえて、ほかのみんなを引き立たせるプログラム構成を考えました。もちろん、ほかのメンバーにも相談して、意見をもらいながらプログラムを作っていくんですけどね。

 僕らは芸大の同級生と後輩です。音楽が好きで、音楽をやるために出会いました。
 僕と宇都宮君、宮原君と松村君との間はひと回りぐらい年齢差がありますが、宇都宮君と宮原君は佐賀出身。僕は父が佐賀出身で、佐賀につながりのあるグループです。メンバーではただ一人、佐賀とは直接、縁のなかった松村君もまた、ものすごくみかん好きで、佐賀名産のみかんとみかんジュースが手放せないという佐賀つながりです(笑)


日曜の午後、日差しの差し込むバルーンミュージアムでのミニコンサート。沢山の方にご来場いただき、一緒に音楽するひとときを楽しんでもらいました。

無事、コンサート終了。ほっとする4人(2018年1月14日・佐賀市バルーンミュージアムの大きなバルーンの前で)


――コンサートでは初めて和装をお召しでした。その趣向もすてきでしたし、内容も、日本唱歌、ミュージカルナンバー、オリジナル曲と盛りだくさんでした。

 今回は「和」を意識してみました。休憩をはさんで2部構成にして、前半は「和」をテーマにして、「さくら」や「荒城の月」、「春」などみなさんが耳になじみのある日本の歌をセレクト。新春コンサートらしく、春を呼び込みたいなと。
 それで衣装も4人一緒に和装で登場しましたが、新春という意味合いともう一つ、今年、佐賀は、「肥前さが幕末維新博覧会」で盛り上がるんでしょう? 僕もプロモーション大使としてひと肌脱ぎたいという気持ちがありました。

 とはいっても、和服に慣れていないもので……(笑)。ふだんから尺八奏者として和装で舞台に出るのに慣れている松村君が、ほかの3人の分まで着付けする羽目になり……自分の準備はそっちのけで世話してくれたんですよ。おかげで気持ちが引き締まり、いいステージが出来たと思いますが。


浪漫座コンサート、前半は和服で、「和」を意識した歌を披露。


――そして第2部はいつものタキシードに着替えられて……。

 そうですね。「洋」をテーマに構成しました。「ピーターパン」「美女と野獣」、「レ・ミゼラブル」などのミュージカルナンバーやディズニー映画の主題歌、それぞれのメンバーの舞台、オリジナルの曲からたっぷり聞いていただきました。


佐賀トークで観客席の笑いを誘った後、しっとりと歌いあげる吉武さん。

メンバー全員が東京藝大出身の実力派。一曲の中でも、ソロで歌い出し、デュエットに変化したりと緩急をつけたアレンジで聴かせます。

近頃は、ピアノ&尺八担当の松村湧太さん(写真左端)もヴォーカルに加わっての4人によるアカペラも披露しています。写真は日本唱歌『さくら』を松村さんのアレンジで歌った場面。四つの声がそれぞれ光を放つ、みごとなハーモニーでした。


――昨年は、ミュージカル『ハートスートラ』の主役にも抜擢されて、大活躍の年でしたね。

 はい、般若心経に材を取った『ハートスートラ』の主役をつとめたほか、オペラにも出演しました。充実した1年を送ることができた2017年でした。歌と演技、どちらも僕には大事なものですので。
 いまのところ今年は、コンサート活動を中心に考えていますが、2月にギタリストの木村大さんとのコンサート、7月には毎年恒例の「大地の詩」が控えています。出来る限りコンサートを数多くやって、自分の歌のレベルを高めていきたいと思っています。


――4月の佐賀でコンサートも楽しみにしております。

 ああ、忘れるところでした(笑)。4月28日は、母(吉武まつ子さん)とのハートフルコンサートがあります。これは、画家である父(吉武研司さん)の絵をチラシに使い、チラシのデザインを妹(吉武萌さん)が担当し、母と僕とが歌うという吉武一家総出のコンサートなんです。妹はフラメンコダンサーもしています。
 一家で歌をつむいでいくコンサート。4月はピアノに工藤雄一さんを迎え、宮原健一郎君にも加わってもらって、親子でマイクを使わないアカペラで歌います。

 男声のみとはまた違った、声の魅力をお聞かせできると思いますので、ぜひ足をお運びください。

――はい、今年もよろしくお願いいたします。


吉武さんのトレードマークは笑顔。この笑顔に今年も沢山会えますように。


吉武まつ子&吉武大地 親子が届ける愛のメロディー
「ハートフルコンサート2018 ~歌い継ぐということ~」
日時:2018年4月28日(土)
昼の部 開場12:30 開演13:00
夜の部 開場16:30 開演17:00
場所:佐賀市歴史民俗館 浪漫座(旧古賀銀行内)
料金:4000円(当日4500円)※別途ドリンク券500円をお求めください
お問い合わせ・チケット予約:0952-24-4883(浪漫座)、090-4511-0859(MD企画・枝吉)まで。

はなわ

Hanawa

優木まおみ

Yuki Maomi

吉武大地

YOSHITAKE DAICHI

中越典子

Noriko Nakagoshi

宇都宮直高

Utsunomiya Naotaka

吉武大地

PROFILE

吉武大地 YOSHITAKE DAICHI

声楽家(バリトン)。1979年2月28日生まれ。佐賀出身で画家の父・研司さんと、声楽家の母・まつ子さんの下、幼い頃から芸術に触れる環境に育つ。東京藝術大学卒業後、イタリア留学、ミラノ音楽院卒。帰国後、男性ヴォーカルグループ「ESCOLTA(エスコルタ)」でメジャーデビュー。オペラ、ミュージカル、音楽舞踊劇などに出演。2009年青山円形劇場にてソロコンサート「大地の詩」をスタートし、さいたま芸術劇場にて毎年夏に開催。クラシックコンサート「Voce」、小中学生に音楽の素晴らしさを伝える「アウトリーチ・スクールコンサート」、被災地にピアノを届け、音楽空間を創り出すプロジェクト「Rising Sun」などを展開。