佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

SAGA MAGA

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vol.3

今号の研究テーマ

湯めぐり美肌紀行 #1 ”旅館 大和屋”

~酒蔵で眠っていた木樽がぬる湯の浴槽に!~

 春の嵐が去った某日、うららかな陽が差し込み木々の緑も輝きを増している。SAGAMAGAぬる湯ラボでは、佐賀市にある温泉施設を実際に利用してレポートしていく。


大和屋代表 山口勝也さん

 ぬる湯めぐり、最初の訪問先は古湯温泉にある創業明治35年の「大和屋」。迎えてくれたのは四代目になる山口勝也さん。山口さんは、地元の高校を卒業後、関西で料理を学び懐石料理屋で修業を重ね、25歳の時に古湯に戻ってきた。山口さんが昔を振り返ると、昭和40年代までは、古湯より熊の川のほうが来客が多かったそうだが、昭和50年代を境に次第に古湯への来訪者が増えていった。来訪の目的に「湯治」だけでなく、「観光」という要素が加わり、そのニーズに合った古湯が着目されるようになった。

 大和屋がリニューアルに踏み切ったのは2009年のことだった。これまで駐車場だったところがデッキスペースに、入浴客の休憩場所だったところが喫茶・焼酎バーに変わった。エステプランもつくり、夜は焼酎を楽しんでもらう焼酎タイムを設定したり、酒樽風呂に佐賀の酒を入れてよりリラックスしてもらおうと「客の立場に立って」工夫を重ねた。リニューアルしてから、客層に変化が見えてきた。20代、30代の客層も増え、年齢構成が幅広くなり、温泉宿という役割だけでなく、そこでどう過ごすかという客の要望にも応えられるようになった。


創業当時の大和屋

現在の旅館大和屋

 さて、話をぬる湯に移そう。古湯温泉には英龍泉、徐福泉、富士泉、鶴霊泉の4つの源泉があり、大和屋は徐福泉を引いている。風呂は内湯と隣接の露天風呂が男女各1、貸切の酒樽風呂、離れの切石風呂がある。酒樽風呂の竹筒から流れ出る湯は、源泉かけ流しの湯で、飲用も可能。実際に口に含んでみた。口当たり柔らかで甘く感じる。ぬるーい感覚がのど元を過ぎると、胃の中にすうっとぬる湯が落ちていく。心地よい、とにかく心地よい。取材であることを忘れるほど心地よい。


人気の樽風呂

 酒樽風呂「天外一閑人の湯」は、小城市三日月町にあった酒蔵千代雀酒造に残されていた六尺樽を使用している。数奇な縁で酒樽に出会い、大和屋に据えられた。サイズは六尺。わかりやすくいうと、直径が約180㎝ある樽ということだ。直径が六尺の酒樽風呂の癒しポイントは、山口さん曰く「絶妙なアール(カーブ)加減」だそう。「六尺のアールが体にちょうどフィットして、なんともいえない気持ちよさ」というのだ。なるほど、なるほど、酒樽風呂に入ってみた。深さは自身の膝上10㎝くらいで、座ると首まですっぽりと浸かる。ウワサのアール部分に身体を預けてみる。なんというフィット感!肩と背中が吸いつくように樽板とピタリと合う。思わずため息。今日は取材なんだけど…。至極の時間を過ごしたいなら、貸切風呂でリラックスしてみては。


切石風呂


旅館 大和屋
住所:佐賀市富士町古湯860
電話:0952-58-2101
宿泊料金:(1泊2食)10,950円~

【入浴情報】
<日帰り入浴> 11:00~16:00
<入浴料> 500円 ※11月~3月は、700円
<貸切風呂> 入浴料+貸切 50分・1,000円
※バラ風呂・胡蝶蘭風呂は 入浴料+50分・2,000円(予約制)
※切石風呂は、入浴料+50分・2,000円(使用できる時のみ)
<バラ風呂> 毎月1・2・3木、金曜 
<胡蝶蘭風呂> 毎月4木、金曜
<酒風呂> 宿泊者限定(平日月・火・水曜)20:00~22:00 ※月替わりで佐賀の厳選蔵元の純米大吟醸を飲みながら、純米酒風呂が楽しめる

◎バリアフリー情報:バリアフリー整備は特になし。介助が必要な場合は、都度対応

SAGAMAGA編集長

さが酒&ぬる湯愛好家

庄島瑞恵

MIZUE SYOUJIMA

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