佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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vol.7

今号の研究テーマ

湯めぐり美肌紀行 #4 ”旅館 千曲荘”

 前回に続き、今回も古湯温泉を探訪することとしよう。これまで、ぬる湯ラボで3軒の温泉に浸かったが、お湯は同じではないことを実感しているところである。玄関前に立った全体の雰囲気、館内の空気、客間、そして浴場。どれもがそれぞれに違い、肝心な温泉にいたってはその体感湯温や感触まで違う。まだまだ湯めぐりは始まったばかり。すべてのぬる湯に浸かるのが楽しみだ。

今回は千曲荘を訪問。 旅館名は千曲川から…ではない。


 ご主人の岸川裕幸さんは粋な雰囲気のイケメン。岸川さんが小さい頃は旅館業ではなく全く違う商売をしていたという。「昔は、同じ場所で古湯温泉に来られるお客さんの記念写真などを撮る写真館をやっていたんです。親父の代に旅館にして、千曲荘と名付けたんです。


 由来? 聞いたことあるんですけど、あの千曲川とは何の関係もないみたいですよ」。千曲川とは無関係でも、こちらの旅館は「川」との関係が密接な旅館なのである。嘉瀬川を源流とする貝野川沿いに旅館が立ち、浴場からは川の流れる音が「ザ~ッ」と聞こえてくる。涼しげな水の音が気持ちいい。


浴場は2階へ。男女各1ある内湯からは嘉瀬川が見える



ズバリこの温泉の特徴は?
「とにかく癒されます。温度がちょうどいいので、疲れずほっこりできるところでしょうか。1日2~3回温泉に入っていますが、筋肉がほぐれるんでしょうか、身体が軽くなる気がします。実は、いい結果が出るよう願をかける意味もあり、ゴルフに行く前も入ります。結果ですか? まあいいじゃないですか(笑)」と岸川さん。古湯は4つの源泉があると前回のレポートで紹介したが、こちらの温泉は鶴霊泉源から引いてきている。内湯は2つあり、浴場に入ると、清流のせせらぎが耳をなでる。


男女各1ずつの内湯。疲れも吹き飛ぶ爽快感!


 いざ入湯。足を入れるとお湯の包み込むようなようなヌルヌル感に一目惚れ、ならぬ、一肌惚れ。37~40度くらいの源泉を湯舟にためると多少湯温が下がる。その下がったくらいの温度が自分好みでなんともいえない。頭だけ出して川の景色を眺めながらしばし浸かる。それでも全然のぼせない。真夏でも気持ちよく入浴できるのだ。お湯から出てみると、身体が空気に触れてすうっと爽快に。

 身体の芯は温まったのに汗が噴き出てこないのですぐに服が着れた。同じフロアにある休憩スペースには、畳の椅子、コインマッサージ器、足裏マッサージ器、牛乳の自販機、そして、本棚には本が。「ゆっくりして行ってくださいね」というおもてなしの心が表れているよう。

料理は創作会席

 岸川さんは、料理人でもある。和洋にこだわらない旬の素材をつかった創作料理を楽しむことができる。また、岸川さんは根っからの日本酒好きでもある。特に佐賀の酒には目がなく、自身で酒の会を開催したりするほど。旅館でも佐賀の酒を扱っており、数種類の日本酒を旅館にいながらにして堪能できる。年に数回、日本酒の会も開催して、佐賀酒のファン拡大に一役買っている。


千曲荘
住所 佐賀市富士町古湯878
電話 0952-58-2047
収容 部屋 10室
価格 1泊2食 12960円~
日帰り入浴 500円 10:00~19:00(受付18:00)

泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
泉温:摂氏36度(湧出口)
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

SAGAMAGA編集長

さが酒&ぬる湯愛好家

庄島瑞恵

MIZUE SYOUJIMA

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