佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

SAGA MAGA

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vol.5

今号の研究テーマ

オンナの酒場呑みある記 #2 旬の蔵 パセリ

 このコーナーで呑みに行くときは、平日を選ぶ。カウンター席に陣取り、所作を観察しながら、手が空いたと思った時に話しかける。通常「取材」の時は、お店の準備中の時間や店主の休憩中の時間を拝借するのだが、実際に「お客」として席に座らせてもらうので、営業時間の訪問が叶うというわけ。自分自身がしっかりしていれば、飲みながらの情報収集もちゃーーんとできる、はず。さあ、自腹取材のはじまり、はじまり~♪


 今回、訪問したのは、JR佐賀駅南口から県庁までまっすぐ走る中央大通り沿いにある「旬の蔵 パセリ」。佐賀県内にあるすべての酒蔵の日本酒が揃う、ラインナップはどこにも負けない店だ。店名からは日本酒を置いているとは想像できないだろう。佐賀市白山にある「パセリ」はふわとろオムライスで有名なレストラン&バー。唐人にあった佐賀県酒造組合が運営していた佐賀の酒を飲めるアンテナショップ「nom.(のんどっと)」の閉店をきっかけに、「佐賀の酒」を扱う店を継続するべく、姉妹店として「旬の蔵パセリ」と命名してオープンした。

おすすめは、「本日のお品書き」をみるべし


 食事のメニューは「本日のお品書き」をまずチェックしよう。常連客がよくオーダーするのが「刺身盛り」1400円。私のように一人で行ったらハーフサイズを勧めてくれる。出てきた刺身盛りは一人前というには十分なボリュームで、しかも、新鮮でおいしい。店長の宮﨑さんは、高校卒業後、東京、福岡で料理人の修行を重ね、この店に1年前に配属された。日本酒に触れたのはその時から。以前は「日本酒はオヤジが飲む酒で悪酔いするようなイメージがありました」という宮﨑さんを変えたのは、佐賀の酒だった。「万齢 純米吟醸 希」を呑んだ時、「こんなに飲みやすい日本酒があるんだ、と今までのイメージが激変しました」。それからというもの、日本酒に興味が湧き、店長の職務の一環で毎日テイスティングを行い、日本酒に触れるようになったという。



基本は単品呑み。希望で「3種呑み比べ」ができる
さて、呑みはじめ。パセリでは、基本はメニューを見て単品で酒を注文するのが主だが、3つのお猪口に気になるお酒を注いでもらい「呑み比べセット」にして呑むこともできる。酒類のスペックは、純米大吟醸から本醸造まで何でも選べる。500円で3種類味わうことができるので得した気分になる。酒肴は刺身、そして店長が愛してやまない佐賀の野菜料理をオーダー。店長が勧めてくれたヤングコーンと焼きなすをオーダーした。

旬の野菜を活かした料理は魅力的。肉や刺身などメニューも豊富



 皮がついたままのヤングコーンをグリルで焼いている。かすかなコーンの香りが店内を包む。宮﨑さんは、お隣の久留米市出身。カウンター内の厨房で迎えてくれる宮﨑さんは、笑顔が素敵なイケメン。佐賀の店に携わることになって、佐賀の食材のすばらしさに感動したという。「こんなに美味しいものがあるのに、佐賀の人達は控えめですね。佐賀の食材を使って料理できるのは幸せです。美味しいお料理を提供したいです」と語ってくれた。嬉しいことを言ってくれるなー。


 これまで、旬の蔵を訪れる時は、2階にあるお座敷や1階のテーブル席は利用したことはあったが、カウンター席に一人で座ったのは初めてだった。随分と年齢も離れているのに、この店長の笑顔見たさに訪れるのもアリかも…と、アイドルを見る目で呑んでいる私は、酔ってるの?酔ってないの? 楽しい雰囲気に「酔った」に1票。乾杯!


<本日のオーダー>
お通し:320円、3種呑み比べ:500円、刺身盛り合わせ(ハーフ):700円、ヤングコーン:180円、焼きなす:380円、塩おむすび:180円、お味噌汁:180円、合計:2440円


<旬の蔵パセリ>
住所 佐賀県佐賀市唐人1-2-22
電話 0952-22-3151
営業 18:00-翌1:00(OS24:00)
店休 不定
駐車場 なし

SAGAMAGA編集長

さが酒&ぬる湯愛好家

庄島瑞恵

MIZUE SYOUJIMA

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