佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です! PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。
vol.8
今号の研究テーマ
みなさんこんにちは、さが鉄道研究会のかもめです。10月28日(金)から11月6日(日)までの10日間、佐賀市の嘉瀬川河川敷において「2016佐賀熱気球世界選手権」が開催されています。JR九州では、期間中、長崎本線(鍋島駅~久保田駅間)にバルーンさが駅を臨時に設置し、特急列車・普通列車が臨時停車しています。また、鳥栖駅~バルーンさが駅~肥前山口駅間に臨時列車「バルーンフェスタ号」が運転され、あわせて割引きっぷも発売されています。会場に隣接したバルーンさが駅は、列車を降りたらすぐ会場です。バルーンフェスタへのお出かけには、JRが便利ですね。
期間限定の駅「バルーンさが駅」10/28~11/6
「バルーンさが」駅は、長崎本線の鍋島駅~久保田駅間の臨時駅です。期間中毎日、1日14本の特急がバルーンさが駅に停車します。午前の競技をみたい場合は(午前6時45分に飛行予定なので)、かもめ89号(臨時列車)が5:06博多発で、バルーンさが駅に5:49に到着。かもめ1号が博多発5:58で、6:40にバルーンさが駅に着くのが福岡方面からはとっても便利です。
熱気球のオリンピック、2016佐賀熱気球世界選手権開催中!
さて、佐賀熱気球世界選手権ですが、31ヶ国・地域から 186機のバルーンが集結しました。佐賀では19年ぶり3回目の開催です。熱気球世界選手権は熱気球競技のオリンピックといえる大会で世界各国から100機を超えるトップパイロットが参加し、世界チャンピオンを決める大会です。色鮮やかな気球が大空を舞う競技のほか、夕闇の中、炎で美しく照らされる熱気球が幻想的な「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)」やいろんな形をした変型気球を間近で見ることができる「バルーンファンタジア」も最高ですね。
佐賀駅コンコースがリニュアル!
JR佐賀駅や構内の一部が改装され、佐賀初出店の都会的なカフェがオープンし、10月21日に記念式典があったことをご紹介しましょう。70席もあるカフェ「シアトルズベストコーヒー」が新規出店、16席のカフェ併設のパン店「トランドール」が改装オープンしました。九州新幹線西九州ルートの2022年度の開通を見据え、熱気球世界選手権や唐津くんちに間に合うよう整備されました。改装したトランドールの外装も、緑色に一新。駅舎外壁の駅名表示はLEDに変え、夜間に明るく文字が光るようになっています。改札前広場には、観光情報や新聞社などニュースを配信する大型電子看板3台も設置してあります。県内の観光情報や気象情報、広告も流れていて、情報発信基地になった感じです。
式典のなかで、山口佐賀県知事は「これからの佐賀は交流のまち。佐賀駅が多くの人に来てもらう『おもてなしの駅』として生まれ変わるため、官民一体で盛り上げていきたい」と、また、JR九州では「JR九州の外国人向けの乗り放題きっぷ「JR九州レールパス」が博多駅に次いで佐賀駅で売れています。佐賀には恵まれた自然や観光資源があり、外国人客も多く、アジアの窓口として大きな発展を見込んでいます。西九州や北部九州のルートの要としていきたいと考えており、佐賀駅の活性化に力を入れますと話していました。
特別列車「サロンカーあかつき」号が、欧風客車の団体列車として運行
さて、皆さんは、1965年~2008年までの実に44年間にわたって活躍した、寝台特急ブルートレイン「あかつき」のことをご存知でしょうか?京都・新大阪~長崎・佐世保を結んでいた関西九州連絡夜行寝台列車でした。1974年には、7往復にまで増発され、この時があかつきの最盛期と言えます。2008年廃止までのこの間、彗星、なはとの併結運転も行われましたが、翌年廃止となる「はやぶさ・富士」号を残して運行を終了しました。私も佐賀から何回もこの寝台特急あかつきで関西へ行きましたし、関西で仕事が終わって、なんばで、お好み焼きを肴にちょっと飲んで、大阪駅からこのあかつきで佐賀まで帰ったのが忘れられないですね。
そんなあかつきを踏襲した特別列車「サロンカーあかつき」号が、何と、欧風客車の団体列車として復活します。
また、大阪駅を11月25日16時2分ごろに出発し、翌朝26日に長崎本線佐賀駅などを通り、長崎駅に26日10時6分ごろ到着する欧風客車のジョイフルトレイン「サロンカーなにわ」7両編成が走ります。この「サロンカーなにわ」がJR九州管内へはいることも特筆すべきポイントです。往年の名列車あかつきが、長崎本線を走るのは、私たちにとっても懐かしく、全国の注目を浴び、大変映えある列車となるでしょう。11月25日の運行を待ち遠しく思います!
ラボ研究団体
さが鉄道研究会
PROFILE
「さが鉄道研究会」(古賀宏会長)は、鉄道が大好きな人が集う会で、会員数は佐賀を中心に全国に30人ほど。会則はなし。資格は鉄道・列車が大好きな人。現在「えびすFM」で毎週水曜午後8時から、研究会員自らがパーソナリティを務める番組「鉄ちゃんで行こう」を担当している。当番組では、佐賀の鉄道の歴史や文化、鉄道の魅力、楽しみ方など旅の情報を発信している。研究会では、定期的に鉄道に関する主催行事も開催している。
vol.1
筑後川昇開橋と国鉄佐賀線vol.2
わたしは「D51型206号蒸気機関車」vol.3
日本の鉄道の歴史は佐賀から始まった?!vol.5
佐賀市内に馬鉄と路面電車が走っていた!!vol.8
バルーンさが駅と佐賀駅コンコース改装vol.10
鉄道模型の聖地「モデラーズ松永」さん!