佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

SAGA MAGA

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2016.03.10

創刊記念インタビュー

”あったらいいなが、ふるさとにはあった”子ども時代に体感した旬や自然の中での遊び、母となって実感した佐賀のすばらしさ

 佐賀で生まれ育って、自身で立てた目標をかなえるために、18歳のときに大都会へと船出をした優木まおみさん。結婚、出産も経験し、女性としてますます美しく華やかに活動中の優木さんにとって、改めて佐賀を思う時、ふるさと佐賀はどう映っているのか。オトナになって母となった優木さんにその胸中を語ってもらった。


佐賀には帰省していますか?


握手をすると水がでるカッパ像(松原川沿い)

 お盆とお正月の年に2回、主人が熊本出身なので、一緒に里帰りをして、両親に孫の顔を見せに行っています。今年のお正月も子どもと一緒に帰省しました。福岡や佐賀で仕事があったりして、次の日が休みの時も実家に寄るようにしているので、多い時は年3~4回は佐賀に帰省していますね。前回、久々に帰省した時、松原川沿いの河童と握手したら、お水が出て「わっ、まだお水出るんだー」って嬉しくなりました。ライトファンタジーもすごく好きで、娘と一緒にお散歩がてら見に行ったんですが、公園や実家の近くのライトアップは昔と変わらずきれいでした。娘が最近「きれいね」という言葉が言えるようになって、色んなライトアップを見て「きれいね、きれいね、アレきれいね」と喜んでくれました。

どんな少女時代を過ごしていましたか?


幼い頃ザリガニ釣りをしたクリーク(堀)

 私は3月生まれということもあり、低学年の頃は同級生がお姉さんお兄さんに見えて、割とおとなしい子どもだったんです。ただ、いとこが男の子だったので、ウチの隣りにある川でザリガニ取りをしたり、基地をつくったり、BB弾遊びをしたりと、男の子みたいな遊びばかりしていました。中学、高校くらいから目立ちたい、外に出る仕事がしたいという気持ちが芽生えてきて、アナウンサーになりたいという目標ができてからは、生徒会長になって活発な高校生時代を送っていました。部活のバスケも頑張っていましたよ。佐賀を出ると決めたのは、私の夢は佐賀では実現できない!と思っていたから。たとえ佐賀以外のどの県で育っていたとしても、東京に出るぞ!という気持ちは変わらなかったと思います。

佐賀と東京での比較


 東京の都心で子育てをしていて感じること。それは、佐賀では簡単にできた体験がお金を払わなければいけなかったり、お金を払ってでもできないこと。たとえば、佐賀だと家の近くでつつじをもいだり、野イチゴを摘んだり、シロツメクサを摘んで花束を作ったりして遊びましたが、今住んでいる所では簡単には体験できません。佐賀は、山もあるし、海も、川も、田んぼも色々なものがコンパクトに詰まっています。春には毎年、佐賀城下ひなまつりを佐賀市でやっていると思いますが、昔ながらの文化に触れさせるのも今は薄くなりがち、それと、東京では子供にも食べさせてあげたい佐賀の食材も沢山あります。近くのスーパーで買い物する時もできるだけ産地を見ながら九州や佐賀のものを買うようにしています。佐賀での暮らしは、私が今欲しいなというものに囲まれた暮らしなんだな、と、外に出て気づきました。佐賀にいた頃は、当り前にありすぎて気づかない豊かさみたいなもの。それは、テーマパークが近くにあるとか、流行りの服がすぐ買えるという利便性の豊かさではなく、ホウレンソウのお浸しが好きになる、切り干し大根がおいしい、ひじきがおいしい、そういう身体が欲する豊かさ。それって都会から見たらすごく恵まれていることなんだなと、あらためて佐賀の魅力を実感しています。

子どもに与えたいものは佐賀にあった!

 子どもを育てていて、今は都会のど真ん中に住んでいますけど、このまま今の場所にいていいのか、と考える時があります。佐賀で仕事を見つけて佐賀で暮らそうと思ったら、なかなか難しいかもしれないけど、福岡にお住まいの方だったら、都市部で暮らすのがしんどいなと思ったら、仕事はそのままで、佐賀に住んで、仕事の場は福岡、生活の場は佐賀というのもありなんじゃないでしょうか。

母としての優木さんは?


 月曜から金曜までは保育園に預けて、その時間に働いて、そのあとは娘と過ごして、土日は娘ととことん遊ぶという感じです。本当に規則正しく暮らしています。なかなか自分の自由な時間はとれないですけど、11時から仕事だったりするときは、9時に保育園に預けたあとの1時間はリフレッシュできます。一人の時間ができた時はうまく使えるようになりました。不規則なことをやるとストレスに感じるので、娘の時間を大事にしています。タイムスケジュールは、会社に所属しているわけではないので自分でルールを決めています。例外はたまにありますが、基本的にはみ出さないようにして、心の安定を保っています。子供が一人のうちは今のままだと思いますけど、また一人、一人と増えたら、働き方を考えると思います。

佐賀を友達に紹介するなら?

 分かりやすく佐賀牛のことを教えたりしますね、あとは海苔とか、みんながだいたい知っているようなものもありますし、その中でも私はいちごの「さがほのか」が一番好きで、子どもにも食べさせています。娘もイチゴが大好き!大粒すぎなくて、酸味と甘さのバランスがちょうどいいですよね。さがほのかやみかんは、東京にも出荷されているので、佐賀にゆかりがある私はやっぱり佐賀のものを選んじゃいますが、他の人にも、佐賀のものが品質が高くておいしいって分かってもらえるんじゃないかと思います。平野があり、お水がおいしい、空気もおしいいし、植物が育つ環境にすごくいいんじゃないかと思います。

プロモーション大使としてPRしていきたいこと


 佐賀ってこんなにいいところなんだよ~とSNSなどで発信していきたいなと思っています。東京で佐賀のお菓子やドレッシングを見つけるとすごくうれしいので、佐賀のいいものを再発見して、他県に向けて発信しがんばっている佐賀のものを応援したいです。先日、有機栽培のピーナツとか、黒豆をあまく味付けした栄養価の高いお菓子を近くのスーパーのレジで見つけたんです。健康にもよさそうだと手にとったら、佐賀の会社がつくっているものでした。佐賀のものを東京に出荷して頑張っている、こういうものを応援したいと思いました。まだ地元だけにとどまっている良い商品もあるかもしれないので、もっと皆さんに知ってほしいなと思います。佐賀の特技は、ものづくり。技術を突き詰めていく気質、もったいない気質、物を大事にする気質、それがいいものを生み出し、そのDNAを若い人たちが受け継いでいるので、これからもいいものを見つけたり、出会ったりしたていけたらいいなと思います。



 今の優木さんからは、紛れもなく佐賀で育まれた感性や経験がベースとなっている様子がうかがえる。次代を担う子どもにも佐賀を感じてほしいと願っていることもお話から伝わってきた。一番気づいていないのは、住んでいる自分たちなのかもしれない。優木さんには、これからも、私たちがうっかり見落としている佐賀らしさ=魅力であることを、発信してもらいたい。

はなわ

Hanawa

優木まおみ

Yuki Maomi

吉武大地

YOSHITAKE DAICHI

中越典子

Noriko Nakagoshi

宇都宮直高

Utsunomiya Naotaka

優木まおみ

PROFILE

優木まおみ Yuki Maomi

タレント・・・優木まおみ
1980年3月2日佐賀県生まれ、2003年3月東京学芸大学小学校教員課程国語科卒業、2013年結婚、2014年第一子となる女の子を出産。2017年1月第二子出産。
バラエティー番組や女性誌のモデルなど幅広く出演するマルチタレント。最近では、情報番組のコメンテーターを務めるなど活躍の場を広げている。
レギュラー番組 Eテレ『すくすく子育て』 NTV『スクール革命!』 YTV『情報ライブ ミヤネ屋』 他
レギュラー誌 集英社『LEE』 M-ON! Entertainment『mamagirl』 他
著書『35 MAOMI STYLE ♯2』宝島社より発売中
Instagramアカウント『@yukimaomi』
オフィシャルLINEブログ『http://lineblog.me/yukimaomi/』