佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です! PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。
11月は佐賀でのバルーンフェスタをはじめ、さまざまなお仕事があり、里帰りも兼ねて佐賀に数日滞在した中越さん。5月にご出産されて、初めてのお子さんと一緒の里帰りとなりました。
お母さんになって変わったこと
――ご長男のご出産、本当におめでとうございました。
はい、ありがとうございます。ただいま、です(笑)。5月3日息子を出産し、11月3日、佐賀でハーフバースデーを迎えました。息子を連れて初めての里帰りで、飛行機に乗せて連れてくるのがやっとで、まだお祝いをしていませんが。地元にいると、子どもを両親に預けて安心してお仕事できるので、とても助かっています。
佐賀でのお仕事が、もっと増えるようがんばらなきゃ……(笑)
――ご出産を経て、一番変化したことは何ですか?
高校を卒業してから出産するまで、20年近く東京で暮らしてきて、これまでは100%自分の時間だったのが、出産して母になったとたん、それがなくなりました。これは大きな変化です。しかも、子育ては自分の思い通りにはいきませんし、「これから、24時間体制で育てていくんだなあ」と心の底から感じています。
出産してからしばらくは、毎日、毎日、泣いていました。命の誕生に向き合い、感動と感謝でいっぱいになっていたんです。「赤ちゃんの細い髪の毛が少し伸びたかしら?」「あ、お目目が開いた」なんていう日々の細やかな変化や成長がうれしくて……最初の一か月は、子どもの一挙手一投足を写真に収めていました
――ママになられたんですね。
息子を授かって、女優である前にまず、母として、家族として、「子どもを育てる」という責任感が非常に大きくなりました。
育児書も読んで、いいなと思ったことは実践したりもしていますよ。離乳食の時期に入りましたので、イタリアンのシェフの方が出された離乳食の育児書を買って、お勉強していたんですが、実家でびっくりすることがあったんです!
――どうなさいましたか?
私の母が、いきなり、「離乳食はみそ汁をあげたらいいのよ」って、息子の口に入れていたんです。「ちょっと!塩分が濃いんじゃないの?」と言うと、「そんなことでは、病気がちな子になっちゃうのよ」って持論を展開して……。
今朝も、息子は〝ばあば〟と初豆腐体験していました。子どものほうも、「食べたぜ!」みたいなちょっと得意そうな表情をしてて……あの~、私が母親なんですけど~と言っても、ばあばは聞いてくれません。(笑)
――いまも息子さんはおばあちゃんと一緒に?
そうなんです。今日あたり、フルーツ系を食べさせられているかもしれません。せっかく保健センターや育児書で勉強してきたのに……経験者の母には勝てない(笑)。子どもも母親、おばあちゃん、周りの人たちの中で、色々な体験をして成長していくのでしょうね。
佐賀では安心して仕事ができます
――ご出産後、8月下旬の映画「関ケ原」のイベントでお仕事に復帰されたんでしたね。その後もお仕事はお忙しいですか?
はい、出産前に撮影が終っていた映画の公開イベントがあり、その記者会見で復帰しました。
いまは子育て中心の日々ですが、お仕事の日は、子どもを託児所に預けたり、旦那さんの両親やお友達にシッターをお願いしたりしています。ここまで応援してくださっている皆さんのおかげで、女優のお仕事をさせて頂いてきましたので、これからも一生懸命、頑張っていきたいと思っています。ドラマ、映画、舞台にも今後も出たいです。ママが輝いて、頑張って働く姿を子どもにも見てほしいですね。
――お仕事以外にも、どこかにお出かけされましたか?
自然が大好きなので、子どもと一緒に、佐賀の自然を見に出かけました。私の「巨木好き」は前にお話しましたよね? 巨木好きの間では有名な富士町の大カツラの木も見に行きました。
だいぶ道に迷いましたが、見つけたときには、「あった~!!」と感動もひとしおで。大カツラの木の生命力を感じて、パワーをもらってきました。東与賀(ひがしよか)の干潟にも行きました。
保護すべき重要な湿地としてラムサール条約にも登録された場所ですね。ここには一人で行ったのですが、学生の頃、友達と一緒に来たときのことや、私の母が考え事があるときによく干潟に出かけていたことを思い出しました。当時の母といまの自分とが重なって、哀愁の入り混じった、懐かしい気持ちになりました。
――中越さんはバルーンも大変お好きでいらっしゃいますが、ことしはいかがでしたか?
バルーンフェスタでは、秀島市長さんとトークショーをさせて頂きましたが、5日間の開催期間の最終日、朝7時からの一斉離陸に家族とも行きました。早起きして、会場の嘉瀬川(かせがわ)の河川敷に行って、寒い中、朝日が昇ってくると、だんだん身体が太陽の光でぬくもってくるんです。バルーンのバーナーがボー、ボー、ボーとガスを出して、大きく球皮を広げ、つぎつぎと大空に飛び立っていきました。
それを見ていると、学生時代に同級生と自転車で会場に行って、バルーンを見上げていた記憶が蘇(よみがえ)ってきました。大好きなバルーンは、爽(さわ)やかで、迫力があって、見ているだけで濃密な、なんともいえない素敵な時間を与えてくれます。
息子はまだよくわかっていないと思いますが、バルーンを間近で見せることができてよかったです。
おない歳の宇都宮直髙さんと初トークセッション
――11月11日には、先ほどお話に出た干潟の東与賀町での「湿地シンポジウム」で、宇都宮直高さんとパネリストとしてご一緒されましたね?
はい、私が佐賀北高校、宇都宮さんは致遠館(ちえんかん)高校と、学校は違うんですが、学年が同じなんです。
――トークショーでは宇都宮さんが、「中越さんは、僕の高校でも『美人だ』と有名で、わざわざ見に行ってる友達もいました」とエピソードを紹介されていましたが(笑)。
いえいえ(笑)、宇都宮さんが気を遣ってくださったんですよ。東与賀町の干潟はラムサール条約で、世界的に保護すべき重要な地域に登録されているんですね。自分のなじみの深い場所がそういう評価を受けて、うれしいです。
なじみといえば、今回の滞在中は、なじみの焼き鳥屋さん、初めて行ったおそばやさん、温泉……出かける先々で、「お帰りなさーい」「応援してますよ~」と声をかけていただきました。やはり、故郷は温かくて、居心地がいいものだなと思います。帰る場所があるのは、ありがたいことです。
今回の秀島佐賀市長さんとの「明治維新150周年」に関するトークショーもそうですが、お仕事を通じて、佐賀のことをあらためて知ったり、考えたりする機会を与えてもらって、佐賀の魅力を再発見している自分がいます。
――何が佐賀の魅力だと思われますか?
自然の美しさ、人のよさ、飾らないところ、が佐賀の魅力だと思います。もうすぐ東京に戻ることを思うと、さみしくなってきました。もっといたいです!
――いてください。佐賀のみんなも喜びます。
旦那さん、「1か月くらい佐賀に行って来ていいよー」って言ってくれんやろうか~(笑)
最後に飛び出した、中越さんの佐賀弁がとても可愛らしかったです☆
お母さんになって、ますます輝きを増す中越さんのご活躍を、佐賀から見守ってまいりましょう。
SAGA MAGA 中越さん「ワタシのお気に入り」
http://sagamaga.jp/my-saga/nakagoshi-noriko/entry-271.html
中越さんが見に行った佐賀市富士町の大カツラ
www.sagabai.com/main/?cont=kanko&fid=51