佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です! PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。
vol.9
今号の研究テーマ
明治5年(1872年) 9月12日、新橋-横浜間の 29km に日本初の鉄道が開通しました。実はそれ以前に、わが国初の蒸気車を走らせたのは、なんと! 佐賀でした! 江戸末期、長崎出島を警備していた佐賀鍋島藩は、日本でいち早く外国の情報を手にすることができました。そこで、1853年、佐賀藩の精錬方であった田中久重(現在の東芝の創始者)らは、外国の文献を頼りに軌間130mmの蒸気機関車や蒸気船の雛型 (模型) を製作しました。そして、1855年(安政2年)に日本で初めて佐賀市多布施の精錬方で走らせたのです。
この雛型が、その後の日本の科学技術の礎となったことは、さいたまの鉄道博物館でも熱く語られています。 写真は、その雛型です。昭和34年に鉄道記念物に指定されています。平成18年、その雛型をもとに佐賀市の佐野常民記念館の方々が実際に走行できる模型を制作され、武雄市で走らせました。たくさんの方が驚き、そのすごさに感動していたことを覚えています。こうした佐賀の模型が日本の鉄道網の原点になっていることにちなみ、さが鉄道研究会では、街なかでプラレール走行会を実施しています。
昨年6月には、えびすFMのあじさい祭りの一環として、周波数にちなんで、89.6mのプラレールを白山アーケードに設置して走行させました。写真を見ていただくと、横になって間近に見る子どもたちの目が輝いていてこちらも楽しくなりますね。
プラレールは大学の研究で、子どもの成長に役立つと発表されています。列車が衝突しないようにブレーキをかけることを子どもたちにやってもらいます。これが、社会生活での危機管理の勉強になります。駅名や路線名などから地名を覚えるなど、プラレールや鉄道で数多くのことを子どもたちは覚えることができ、親子の会話につながることも期待されます。最大10編成を同時に運行させますので、その姿は圧巻です。
また、昨年10月には、佐賀駅構内のえきマチ一丁目西側スペースで、大規模なプラレール走行会を実施しました。さらに12月は、エスプラッツ2階の佐賀市子育て支援センターゆめ・ポケットで開催されるファミリーフェスタで、プラレール走行会を行いました。5回目ですが、今回は新たにあそぼーいを走らせました。街なかの賑わいづくりや子どもの成長に少しでも貢献できるなら、いつでもお手伝いします。
さらに、来る、平成29年2月19日は、何と、佐賀市唐人町の唐人茶屋で開催されている「佐賀こども食堂」で、プラレール走行会をさせていただくことになりました!!
「佐賀子ども食堂」は、子どもはもちろん、ご近所の若者や高齢者、親子の絆づくりやコミュニケーションの場として開設されています。毎月19日、15時30分から19時まで開催されています。場所は、佐賀市唐人二丁目5-12 TOJIN茶屋の2階です。ちなみに、このTOJIN茶屋は、あの水戸岡鋭治さんの設計による茶屋です。入場料はこどもは無料、大人は300円となっています。
私たち、さが鉄道研究会では、このプラレール走行会を通して、佐賀市の街づくりに寄与していきたいと考えております。もちろんボランティアスタッフとして入ります。プラレールの設置や列車の走行のお手伝いができる方は。、当日15時前までにお集まりください。皆さんのご協力をよろしくお願いします
ラボ研究団体
さが鉄道研究会
PROFILE
「さが鉄道研究会」(古賀宏会長)は、鉄道が大好きな人が集う会で、会員数は佐賀を中心に全国に30人ほど。会則はなし。資格は鉄道・列車が大好きな人。現在「えびすFM」で毎週水曜午後8時から、研究会員自らがパーソナリティを務める番組「鉄ちゃんで行こう」を担当している。当番組では、佐賀の鉄道の歴史や文化、鉄道の魅力、楽しみ方など旅の情報を発信している。研究会では、定期的に鉄道に関する主催行事も開催している。
vol.1
筑後川昇開橋と国鉄佐賀線vol.2
わたしは「D51型206号蒸気機関車」vol.3
日本の鉄道の歴史は佐賀から始まった?!vol.5
佐賀市内に馬鉄と路面電車が走っていた!!vol.8
バルーンさが駅と佐賀駅コンコース改装vol.10
鉄道模型の聖地「モデラーズ松永」さん!