佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

SAGA MAGA

メニュー

vol.6

今号の研究テーマ

酒ムリエコンテスト レポート!

 酒どころ佐賀には、ワインのソムリエをもじった「酒ムリエ」という言葉で、日本酒を利き酒するイベントがある。8月28日に開催された「全国利き酒選手権」の地方予選にあたる「酒ムリエコンテスト」(佐賀県酒造組合主催)の模様をレポートする。

佐嘉神社記念館で集合、受付


 会場は受付待ちの人でいっぱい。年齢層は若い人から年配層まで幅広い。佐賀酒のファンの広さを感じる。男女の別も半々くらいに見受けられる。担は、佐賀酒を愛飲しているものの、酒の造りや流通に関与しているわけではないので、全くの素人、一般人である。好きが高じて利き酒師の資格も取ってはみたが、体調や集中力によって成績に波があるので、まだまだ修行中の身。果たして、今回の挑戦がどっちに転ぶか、楽しみでもありドキドキもする…。

酒ムリエコンテストのルール説明から実践!!


 佐賀県大会のルールは、7種類のマッチング方式に、酒類の区別をきちんとできているか否かがわかるような複雑な採点方式を採用している。7本のうち本数を多く当てた人が1番、というわけではなく、当てた本数は少なくても良い成績をたたき出すことができるのだ。これが、舌と嗅覚の微妙な差を点数で表すシステムだ。


 今回、エントリーした人は約100名。さが酒が大好きな人が日ごろの鍛錬をこのコンテストで舌を競い合う。7種類のお酒は、事務局で話し合いながらセレクトしたものが出題されている。会場内は、参加者が座って順番を待つ席と、利き酒を行うコーナーに分けられている。第1テーブルと第二テーブル、それぞれのテーブルには、シャッフルされた7種類のお酒が並べられている。

 天山酒造の七田謙介さんからルールの説明が行われた。説明の仕方がとても上手で、みんな真剣に聞き入る様子は、なんだか、人気予備校の集中講義みたいな感じ(笑)。



■ルール
第一テーブル:A~Gまでのお酒を利き、お酒の区別をつけるために自分なりの順番をつける。好きな順番、香る順、甘辛の順など、自分が感じたままを順番づけする。
第二テーブル:イ~トまでのお酒を利き、第一テーブルで利いたお酒と同じものを探す。7分×30秒インターバル×7分 で1セット


 コツは、第一テーブルで味を利き分けて、いかに記憶、記録しておくか。さあ、実践。覚えてみたらカンタンかもしれないが、いざ利き酒に挑戦してみると、3~4種類試した時点で、頭と舌が「パニック」に。「あれれ、これとこれは似ている!区別がつかん。言葉を考えてメモして記録しとかなきゃ!」と焦る。そう、記憶だけに任せると、第二テーブルに移った時にマッチングができなくてワケがわからなくなる。コツは、第一テーブルでいかに、7種類の区別をつけて、味や香りの印象などを記録しておくかだと思う。

 提出する回答用紙には、第一テーブルで感じた1~7の番号、第二テーブルで感じた1~7の番号をきちんと記載し、提出する。採点は、独自の採点方法で行われる。二つのテーブル間で同じだと思ったお酒が合っていたか否かは、その数字の差で表される。差が0の場合、同じ酒として認識しているということで正解となる。0以外の場合は、差が小さければ小さいほど微妙な差を区別できているということになり、差が大きいほど酒の違いを認識していないということになる。


 利き酒が終わるとホッ。採点を待つ間、酒友と歓談。最近どうしてる? なんかいいお酒あった? 何かイベントない?とお酒の情報交換。蔵元さんとの会話も楽しみのひとつだ。採点が終わると、結果報告が行われた。コンテストでは、成績の悪い人から発表されるのが恒例となっている。発表は、小松酒造の小松大祐さんが担当。この方もまたステージ仕切りが似合う人である。得意のトークで会場を盛り上げてくれる。


 「あら、この時点で出てきてはいけない人がいます。なんと、なんと、平尾茂さん!」会場からどよめきが起こる。それもそのはず、平尾茂さんとは、県内の酒蔵を探訪し自らの視点で記した「さが酒物語」の著者であり、今年度の佐賀酒アンバサダーとして活動している佐賀酒の専門家のような方だから! 「点数がつけられませんでした。失格だったんです」というオチで、会場はどっと笑いがおきた。アンバサダーは、佐賀酒を盛り上げるために捨て身で自らを失格にしたようだ(そんなわけはなく、ご本人にお話を聞いてみたら、ホントにうっかりミスだったとか)。ナイスな演出にその後の発表は和やかな雰囲気で進んでいった。次に成績が悪かった人も、佐賀酒に大いに貢献している女性だったので、意外な結果にその後の成績発表が頭に入らないほどだった。

 担は、「あと30秒」という迫りくる時間に焦ってしまい、記入ミスを犯してしまった! 実際に参戦しての結果は、散々たるものだった。ガクリ。時間配分も実力のうち、修行が足りなかったのだろう。


そして、全国大会への切符を掴んだのは?

 懇親会中に、栄えある本当のツートップが発表された。サデンドスの結果、優勝は基山町の東徹さん、準優勝は唐津市の遠藤彰さんに決定した。二人は、10月に東京で開催される全国大会で佐賀県代表として、鍛え上げた舌と鼻で並みいるライバルを迎え撃つ。


SAGAMAGA編集長

さが酒&ぬる湯愛好家

庄島瑞恵

MIZUE SYOUJIMA

PROFILE