佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

SAGA MAGA

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vol.9

今号の研究テーマ

オンナの酒場放浪記 #4 禄

お腹が空いた。お酒も呑みたい。さてどこ行こうか? 以前、酒友グループで楽しく過ごしたあのお店へ行ってみようかなー。今夜は、佐賀市役所南側にある「禄(ろく)」の扉を開けてみることにしよう。

JR佐賀駅から徒歩5分圏内。有明海の珍魚もいる(ある)!

 「禄」は、佐賀駅から5分ほど、佐賀市役所庁舎の南側にあり、交通の便がいい。日本酒好きな店長の笑顔が印象に残っているけど、扉を開けてみると、今夜は店長がお休みだった。


 通常はコース料理をメインだが、予約をすれば、アラカルトオーダーも可能、ということで、今宵は一人利用につき、予め予約をしておいたワケ。佐賀酒のラインナップも佐賀市内では多い方。季節酒から通年楽しめる酒まで、20種類以上はあるので、選ぶのに迷うほど。
 名前を言うと、すんなりとカウンター席に案内してもらった。


 定員さんにおすすめを聞いて、メニューから「佐賀牛」と「天ぷら」そして、佐賀の酒を注文し、揃うのを待つ時間、視線を右に向けると、男性客2名が、ビールではなく、日本酒を吞んでいるではないか!! 勝手に親しみが湧いてきて、なんか話しかけたくなってきた。


「どちらからですか?」
「あ、広島です」
「まあ! 広島から! お仕事で?」
「はい、そんなところで…」
「広島も酒どころですものねー。佐賀のお酒はいかがですか?
「はい、美味しいですよ!」
なんて話をしていると、カウンターに注文のものが並んだ。

ワクワクする酒器で進む佐賀ん酒

 男性が飲んでいたお酒は「鍋島」だったので、ワタシからもおすすめのお酒を提案したり、一人では飲みきれないので、ちょっとおすそ分けしたり…。


 「基峰鶴」を目の前でお店の人が注いでくれた。その酒器がカワイイのなんのって。欲しくなって「どこで買ったんですか?」と聞いてしまうくらいに、ワクワクさせてくれる形状とアイデアに、次も、また次も…と頼みそうになるほど。でも、一人呑みの時は、そんなに量を飲めないのよね。ブレーキがかかってしまった。


 それはさておき、「佐賀牛のたたき」はイメージをはるかに超え、とてもボリュームがあり、まるでステーキみたい。厚めにスライスされた肉はほどよい火の通りで、ソースを絡めて口にすると、脂の主張を押さえているようで、とても食べやすく、一人でペロリと完食してしまった。「茄子ときのこの揚げびたし」は、油分を日本酒がさあっと流してくれ、料理と日本酒がとてもマッチしていた。ナイスセレクトと、自分を褒めてやりたい気分になった(一人なので自画自賛)


〆はおそばと熱燗で 気分最高 佐賀酒さいこう~♪

 女子は、〆にご飯ものを食べたくなる習性がある。例にもれず注文、といきたかったが、店長がおそばを勧めてくれたので、それを待つことに。実は麺も好きだから、お店のお勧めに従うのみ! 程よい量のおそばは、お出汁がやさしく、ツルツルといける。おそばには熱燗を合わせて、一人呑みある記は適量範囲内の2合で終了。広島組とも楽しく酒交流ができた。お酒が紡ぐご縁とは本当に面白い。

有明海の珍魚もあるので、ぜひ体験を

 店の生け簀には、「ぎょっ」とするようなフォルムの生物が泳いでいることがある。有明海のエイリアンという異名と持つ「ワラスボ」や、マスコット的存在「ムツゴロウ」は、刺身や煮つけなど、様々な料理に変身する。初めての方には刺身からチャレンジしてもらいたいところ。勇気ある人は、この「THA SAGA メニュー」、ぜひ、体験してもらいたい。


禄(ろく)
住所 佐賀市愛敬町13-13
電話 0952-27-6266
営業 17:00~24:00
日曜・祝日は17:00~23:00
休み 不定休
カウンター席、個室あり
団体は36名まで
季節のおまかせコース 4,000円~

SAGAMAGA編集長

さが酒&ぬる湯愛好家

庄島瑞恵

MIZUE SYOUJIMA

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