佐賀ならではの時間や空間の楽しみ方など、通りいっぺんの観光では味わえない濃い深い情報満載です!  PR隊長のはなわさんや優木まおみさんがディープな佐賀へと誘います。

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vol.5

今号の研究テーマ

佐賀 諸富 ”夏のキラキラ”

 佐賀県と福岡県の県境を流れる筑後川。
上流から下流まで様々な顔を見せる川の下流は、秒針がゆっくり進んでいるかのようにゆるやかな景色を見せてくれる。下流ならではの魅力といえば、この辺りでしかお目にかかれない「エツ」の存在だ。

エツってなに?

 エツは、国内では筑後川下流域でしか産卵しないカタクチイワシ科の魚。産卵をするために有明海から筑後川に上ってくる。エツ漁が解禁される時期は5月1日から7月中旬までの限られた期間だけである。佐賀の夏はエツからはじまると言われる所以もエツ漁にまつわる。銀色に輝く鱗が美しい。傷みが早いので、地元で食するのが一番おいしくいただける。成魚は30~40センチくらいになる。



佐賀に夏の到来を知らせる風物詩「エツ」


 エツにまつわるエピソードは他にも。中国から渡ってきた徐福が筑後川の下流、諸富側の岸に上陸する際、葦の葉をかき分けて陸にあがった。その葦の葉がエツになったという言い伝えもある。
参考:「エツと徐福伝説」「徐福、エツ伝説と東アジアとの交流」


エツ料理あれこれ


 エツは傷みが早いので、漁で獲れたものはすぐに市場や飲食店に出荷されていく。エツを美味しくいただくにはエツ料理に長けた料理人がいるお店に食事しにいくのが一番。佐賀市もろどみin食の会 会長の林さんによると、現在、エツ漁解禁中に料理が食べられる店ではコースで食する人が大半で、各店舗で趣向をこらした料理が提供される。一番おいしい食べ方は刺身。細やかなリズムで包丁を入れ骨切りしたエツの身を細切りにする。淡白な味の中にも旨みがあり、骨切りした身の食感も独特で、エツを食べている実感がある。他にも南蛮や塩焼き、エツせんべい、エツの卵など最初から最後までエツ三昧のコースを楽しめる。煮つけや天婦羅、押し寿司などにも姿を変える。冷たいもの、温かいもの、どれもが珍しく、期間限定ゆえの贅沢を体感できるのだ。



エツの美味しいピーク、ここだけの話


 長年エツ料理を提供してきた林さんはエツのことなら何でもござれのエツ達人。「7月20日までの期間の中でも6月の初旬に上がってきたエツが一番おいしいと私は思いますよ」と一押し情報を教えてくれた。もっとも、1年のうちでほんの2ヶ月半した口にできないわけだから、とにかく食べに行ってみることをおすすめする。



えつ銀色祭り
期間:5月14日(土)~7月20日(水)
期間中は、登録店舗でえつ料理が堪能できる(要予約)
期間中はお楽しみ抽選会開催
えつ料理が食べられる店:津田屋、三平すし、すし和、魚善、はやし、広重、丸善
える料理の販売:吉田鮮魚店(橋の駅ドロンパで販売)
問合せ:佐賀市南商工会 0952-47-2590


うまかもんラボ研究員

SAGAMAGA編集長

庄島瑞恵

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